映画監督・守屋健太郎さんが、2001年に制作したショートフィルム『遠野と「遠野物語」』。柳田國男の説話集『遠野物語』を映像化した作品で、さまざまな映画賞を受賞し、僕はその映画祭で配るためのリーフレットを担当しました。
タイトル以外は全て欧文。欧文のみでレイアウトを組むのは、初めての経験でした。アルファベットは日本語の仮名や漢字よりも図形的に処理しやすいので、レイアウト的にはアルファベットだったら楽なのに、と思うことも少なくありません。しかし、いざ欧文だけでレイアウトを組んでみると、抑揚や文字組の自由度が少なく、ふだん日本語の美しさに助けられていることに気づかされます。この時は、日本語を新聞明朝体で組むことに決めて、それから、欧文において新聞明朝体と同じような思想の文字を探すことにしました。幸い「MyFONTS」というサイトを翻訳して読むと、ほとんどの欧文書体の制作意図を知ることができました。「Exelsior」という書体が新聞明朝体とよく似た位置づけで使用されていることを知り、それを購入して使うことに。
P.S.
守屋監督とは、2006年のデビュー作『スクールデイズ』でもデザインを担当させていただきました。2010年には新作『シーサイドモーテル』が上映され、そのような活躍の足跡に、このリーフレットがあると思うとうれしく思います。■
add on 2010.07.03





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