WIRED
雑誌『WIRED日本版』の特集用に作った、統計データ解説のイラストレーション。『WIRED』は、実験的なデザインとビジュアルが有名な雑誌でした。内容以上に「今度の『WIRED』は何をやるんだろう」というデザイン的な期待感があって、その紙面にイラストレーションを提供するというのは、それだけで「認められてる感」があった気がします。アートディレクターは木継則幸さんで、「グラフやデータを面白おかしく見せてくれないか」という依頼で制作しました。人口が増えると地球が小さくなるとか、CO2の排出量をヤンキー車の竹槍の長さで表すとか、あれこれアイデアを考えて絵にしました。その後の礎となった僕にとっては記念碑的な仕事。
P.S.
『WIRED』の編集部は東京都千代田区の神保町にありました。昼間は自分の仕事があったので、それが終わった後、夜中の編集部にお邪魔して、適当に開いたデスクで描かせてもらっていました。木継さんはクールでほとんど笑わない人でしたが、こういったバカバカしいラフを見せると「クックッ」と笑ってくれました。アイデアを思いつくと木継さんに見せにいって「クックッ」ってなったら採用という感じでした。グラフを面白く見せるというアイデアは、今ではそれほどでもありませんが、当時としては珍しいものでした。これで「世の中にカマしてやる」的な興奮を感じながら制作した記憶があります。『WIRED』の編集部全体にそういう興奮があって、そういう空気が生み出した作品かもしれません。編集部は『WIRED』の休刊後、雑誌『サイゾー』を創刊し、その精神は今も脈々と続いているようです。■
add on 2010.07.11








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