NOTES

yPad

publisher : 朝日新聞出版
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いくつかの仕事が同時進行している時に困るのは、それぞれの進行のリズムが違うことです。たとえば雑誌の挿絵は1週間ぐらいで完了しますが、ブックデザインは半月から一か月。広告だと半年以上プレゼンを繰り返すこともあります。本をつくるにしても、文章とレイアウトはそれぞれ別々の進行で動きます。それをスケジュール帳だけで管理していると、複数の〆切が同時に発生したり、変なタイミングで時間が空いてしまったりするものです。

大判チャート

僕は10年ほど前、スケジュールと進行表が合体した手帳を探したのですが、そういう手帳は見当たりませんでした。そこでA3用紙に、3週間分のスケジュールと35個のジョブ進行を一括で見ることのできる大判チャートを作りました。これが考えていた以上に使いやすく、それまで頻発していたスケジューリングのトラブルが激減したのです。以来、いろいろと改良を加えながら現在も使っています。

ypad見開き

『yPad』はその大判チャートをコンパクトにして1冊にまとめたの。左にスケジュール、右にプロジェクトという具合に分かれていて、横のラインで一日のToDoもスケジュールも全部わかる仕掛けです。仕事の進行表をexelやPDFでもらってもそれぞれがバラバラで意外に見ないもの。それらを『yPad』に転記していくと、それぞれの進行を横並びにして見ることができます。すると、自分の抱えている仕事の過密や、あらかじめ確保するべき時間などが、あらかじめ予想できるわけです。

ipad比較

『yPad』のサイズは名前から想像されるとおりiPadと同じサイズ。実は今年に入って、事務所のスタッフとスケジュールを共有できるようにネット上のカレンダーを利用するようになりました。スタッフがお互いのスケジュールを確認したり訂正できるというのは画期的でした。ところが、僕自身はネットカレンダーに切り替えてスケジュールだけを見るようになってから、自分の状況がよくわからなくなってしまったのです。ipadでいつでもどこでも毎日のスケジュールは確認できます。でも全体の流れがよくわからない。時間がどんどん断片的になって、毎日が細切れになっていく感じがしました。

使い方2

ipadアプリもいろいろ試しました。『yPad』と同じような機能のアプリとか、ビジネス用の高機能なアプリもあるにはあるのです。でも、チマチマとボタンを操作しているうちに「っていうか、こんなの書いた方が早いじゃねーか」と気づいたのです。手で書いて覚えるとか、全体を俯瞰で見渡すとか、アプリにはできない機能を補完するために『yPad』のような手帳がどうしても必要だと感じました。

使い方1

説明するのも恥ずかしいですが、『yPad』の『y』はyorifujiの『y』です。単純に「自分はこういうのが欲しい」というものを作りました。内容もかなり趣味的で、ひと見開きごとメモページ(というかラクガキ用の余白)を入れたり、紙のサイズ表なども付いています。僕は書体を「た」の字で見分けるので、「た」の字による書体見分け表も付けました。僕以外の人には意味の無いものだと思いますけれども…

書体見本

たぶん、寄藤文平がスケジュール手帳を出すと聞いて、僕と仕事をしたことのあるほとんどの方が「お前が?!」と心の中で思ったに違いありません。僕はスケジュールを守れない人間なのです。いや、このように居直ってはいけないんですが、『yPad』はそんな人間でも使えるように開発したと言えるでしょう。もっとちゃんとした方々が利用すれば、もっと有効に使っていただけるのではと期待しております。だまされたと思って一度試してみてくださいませ。
Amazonでもご購入いただけます。

発売日によせて
2010年10月20日
寄藤文平

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